自分が思う自分はただの思い込み?

今回は、私たちが
自分自身をどのように認識しているのか、

そしてその認識が
どのようにして私たちの見る世界を
形作っているのかについて
考えてみたいと思います。

特に、自分自身の認識の変化が、
どのようにして私たちの経験する
「現実」を一変させるかを探ります。

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知覚のプロセス
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私たちの目は
外の世界を捉える
カメラのようなものです。

でも、この「カメラ」で捉えたものが
直接私たちの「見ている世界」に
なるわけではありません。

捉えた画像は網膜で受け取られ、
視神経を通じて脳に送られます。

ここで重要なのは、
脳が過去の記憶や経験と照合しながら
これらの画像を解釈するというプロセスです。

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記憶→照合→解釈
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想像してみてください、
脳をある種の巨大な図書館だと。

この図書館には、
あなたの人生のあらゆる瞬間からの
「書籍」が収められています。

各書籍には過去の記憶、
学んだ知識、経験した感情などが
詳細に記録されています。

そして、この図書館の司書が
あなたの「視覚処理システム」です。

ある日、
目(カメラ)が外の世界から新しい画像を捉え、
それを図書館(脳)に持ち込みます。

すると司書(視覚処理システム)は、
この新しい画像を見て、
「あ、これは以前に見たことがある景色だ」

または
「この形は以前読んだあの書籍に記載されていた物と似ているな」
と考えます。

つまり、司書は新しい画像を受け取り、
図書館の膨大な記録から
関連する情報を素早く引き出し、
その画像を解釈します。

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友人の顔を認識する
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たとえば、
あなたが友人の顔を見たとき、
その顔は単なる色や形の集まりではありません。

司書(あなたの脳)は、その顔を見てすぐに
「この顔の書籍はここにある!」と
図書館から引き出します。

その書籍には、
友人の名前、あなたとの関係、
過去に共有した経験など、

その顔に関連する
あらゆる情報が詰まっています。

この迅速な「書籍の検索と照合」により、
あなたはただ顔を見ただけで、
その人が誰であるか、

そしてその人に対して
どう感じるべきかを瞬時に理解するのです。

つまり、私たちが「見ている」世界は、
たった一つの共通世界ではなく
脳が作り上げた解釈、自分だけの世界なのです。

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現実は変えられる
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ここで注目すべきは、自我、
つまり自分自身の認識を変えることによって、
私たちが世界をどのように解釈するかが
変わるという事実です。

自我とは過去の記憶や経験の集合体であり、
これらが私たちの世界観を形成します。

しかし、
自分が自分自身について持っている
認識(無意識)を意識的に変えることで、
これらの経験や記憶の解釈が変わり、
結果として私たちの見る世界が変わるのです。

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自分と向き合う
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自分自身の認識を変えるとは、
具体的にはどういうことでしょうか?

これは、自分の過去の経験や、
自分について持っている
信念や価値観を再評価し、

それらが今の自分にとって
本当に適切かどうかを考えるプロセスです。

たとえば、自分が
「不器用だ」という信念を持っていたとしても、

その信念を見直し、
「学ぶことによって成長することができる」という
新しい認識に変えることができます。

このように自己認識を変えることで、
挑戦する価値があると感じることが増え、
結果として自分の能力や可能性を
広げることができます。

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自分を知るためのワーク
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自己認識を変えるには
まず自分自身を知る必要があります。

そこで、一人でできることとして
ノートに書き出すことをおすすめします。

自己探求の旅を豊かにするための
いくつかの質問を用意したので
お気に入りのノートや手帳に
書き出してみてください。

自分にとって重要な価値は何ですか?

あなたの人生で
最も大切にしている価値観を
リストアップしてください。

それぞれの価値観がなぜ重要なのか、
具体的な理由も考えてみてください。

過去のどの経験が、今の自分を形成していると感じますか?

人生を変えた出来事や、
重要な転機となった経験について
書き出してみてください。

成功体験と失敗体験のどちらも
書き出せるといいですね。

それらの経験が
あなたにどのような影響を与えたかを
掘り下げてみてください。

自分自身に対して持っている制限的な信念はありますか?

「私にはできない」

「私は〜タイプの人間だ」といった、
自分を制限するような信念について
考えてみてください。

小さい頃、親や先生に言われたから?

上司や友人がそのように関わってくるから?

占い、〇〇診断の結果?

それらがどのようにして形成されたのか、
よく考えてみてください。

多くは根拠のない
他人からのレッテルではありませんか?

そしてそれらを
どのように克服できるかについても
考察してみてください。

あなたが今、人生で直面している課題は何ですか?

現在の課題や困難について
具体的に書き出してみてください。

それに対するあなたの感情や反応、
それを乗り越えるために
何ができるかを考えてみてください。

自分の理想の一日はどのようなものですか?

制約がないとしたら、
あなたは理想の一日を
どのように過ごしますか?

その一日の詳細を想像して、
できるだけ具体的に書き出してみてください。

文字だと表現が難しければ絵にしたり
絵が苦手なら
心の中でイメージするでも大丈夫です。

それによって、
あなたの本当の願望や目標が何かが
見えてくるかもしれません。

自分を幸せにするものは何ですか?

小さなことでも構いません。

日常生活であなたを幸せにする瞬間や活動を
リストアップしてみてください。

それらがあなたの人生に
どのような意味を持つのかを
考えてみてください。

これらの質問に時間をかけて答えることで、
自分自身の深層にある思考や感情に気づき、
より豊かな自己理解につながります。

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現実が変化する
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自分自身の認識を変えることは、
外界を直接変えるわけではありませんが、

その外界に対する私たちの反応や、
それに対する解釈を変えることにより、
結果的に私たちの経験する
「現実」を変えることにつながります。

自分自身に対する新しい認識は、
新しい行動や選択を促し、
これまでとは異なる経験を生み出します。

このプロセスを通じて、
私たちは自分の中に新しい世界を創造するのです。

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結論
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私たちが見る世界は
外界そのものではなく、

その外界を
どのように解釈するかによって形成されます。

この解釈は、
自分自身の認識(無意識)に基づいています。

そして、自分自身の認識を変えることで、
私たちは自分の解釈のフレームワークを変え、
結果として全く新しい「現実」を
体験することができます。

自分自身についての認識を意識的に変えることは、
私たちにとって非常に力強いツールであり、
自分の人生を豊かにするための
重要なステップです。

多くの人は、
過去の経験から形成された
信念や価値観を大切にしています。

これらは私たち自身を形成し、
ここまで導いてきた大切なものです。

しかし、これらの信念や価値観が、
時には私たちの成長を阻む
となることもあります。

過去の思い込みや認識に縛られることで、
未来を想像する際にも
それらの記憶をベースにしか
考えられなくなってしまいます。

つまり、
自分が変わることは
難しいと感じてしまうのです。

この状況は、
アクセルとブレーキを
同時に踏んでいるようなもので、

前に進めずに
同じ思考パターンを繰り返してしまい、
現状から抜け出すことが
困難になってしまいます。

ここで重要なのは、
自分自身と向き合う時間を持つことです。

この時間を通じて、
自分の内面を深く掘り下げ、

過去の信念や価値観が
今の自分にとって
本当に適切なのかを
再評価することができます。

自分自身の認識を変えるというのは、
過去に囚われず、
新しい可能性に目を向けることです。

これは、現状から抜け出し、
新しい自分へと進化するための
第一歩となります。

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木下智之
木下智之
静岡県浜松市で、コーチング+整体+気功ヒーリングの技術を掛け合わせて、頑張る女性の心と体を癒してます。 「やりたいことをやりながら自立して生きていける人を増やしたい。」とも思っていて、マインドの使い方+経営コンサルティングの知見を使ったサポートと、タイ古式マッサージの技術や身体の仕組みを教えたりもしています。 趣味は読書、サーフィン、合気道です。

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